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日別アーカイブ: 2024年8月20日

生前整理で残すものリスト|遺品整理で後悔しないためのチェックリスト

生前整理は、将来の家族への負担を軽減し、自分の意思を尊重した形で人生の締めくくりを迎えるための大切な準備です。
しかし、いざ始めようと思っても、何を残すべきか、何を処分すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、生前整理で残すものを網羅的にリスト化し、遺品整理で後悔しないためのチェックリストを解説します。

□生前整理で残すものリスト

遺品整理で何を残しておくべきか判断に迷うことはよくあることです。
特に、故人との思い出が詰まった品々を手放すのは、とても辛いものです。
しかし、大切なのは、将来の家族が安心して遺品整理を進められるように、整理しておくことです。

1: 貴重品
まず、亡くなった後の手続きや、資産の把握に必要な貴重品は残しておきましょう。
具体的には、通帳、現金、マイナンバーカード、キャッシュカード、クレジットカード、健康保険証、年金手帳、公共料金等の請求書や領収書などが挙げられます。
これらの貴重品は、親族が勝手に持っていってしまい、正しい遺産の総額が分からなくなるケースがあります。
全て揃っているか最初に確認し、親族間でトラブルにならないよう気をつけましょう。

2: 身分証明書や印鑑
故人の身分証明書は、死亡後の手続きで必要になる可能性があります。
そのため、身分証明書や印鑑は早めに探し出し、余分な費用がかからないうちに契約しているサービスや商品の解約を進めましょう。
特に、故人が賃貸物件に住んでいた場合の解約には、身分証明証や印鑑が必要です。
家賃は大きな負担になるため、大家さんに相談し解約の手続きを進めましょう。

3: 契約書や権利書
契約書や権利書は、故人の資産を示すものであるため大切に保管しましょう。
生前、本人が「自分はこの土地を持っている」と言っていた場合でも、契約書や権利書がなければ法的効力はありません。
一方、いつの時代に書かれたものであっても、契約書や権利書は法的効力を持ちます。
正しく遺産の分配をするため、契約書や権利書は取っておきましょう。

4: 価値のあるもの
貴重品以外に、価値のあるものも値段がつく可能性があるため、残しておきましょう。
例えば、趣味の品、宝石、貴金属、着物などです。
これらの品物は、専門の鑑定士に査定してもらうことで、思わぬ高値で売れることもあります。
売却を検討する場合は、事前に複数の業者に見積もりを取ることが大切です。

□遺品整理で残すものリストについて解説

遺品整理で残すものを解説していきます。
このリストを参考に、ご自身の状況に合わせて整理を進めていきましょう。

1: 遺言書やエンディングノート
遺言書やエンディングノートは、生前に故人様の意思を文章で明示した重要な書類です。
財産分与や葬儀に関する希望などを記しておけば、家族は故人様の意向を尊重した形で手続きを進めることができます。
遺言書は、公正証書遺言など、法律的な形式に則って作成することが重要です。

2: 鍵
自宅や倉庫、金庫など、所有している全ての鍵は保管しておきましょう。
鍵を失くしてしまうと、後から新しい鍵を作るのに手間と費用がかかってしまいます。
また、賃貸物件の場合、鍵を返却する必要があるため、保管しておくことが大切です。

3: 故人の直筆による手紙や書
故人の直筆による手紙や書は、貴重な思い出の品となります。
特に、家族への愛情や感謝の言葉が綴られた手紙は、後世に残すべきものです。
大切に保管しておきましょう。

4: 家族の写真
家族の写真は、故人様の思い出を語り継ぐ上で欠かせないものです。
特に、子供や孫との写真、旅行やイベントでの写真などは、大切に保管しておきましょう。
デジタルデータで保存している場合は、定期的にバックアップを取っておくことも大切です。

5: 現金
現金は、葬儀費用や相続手続き費用など、必要な時にすぐに使えるように残しておきましょう。
ただし、現金は盗難のリスクがあるため、安全な場所に保管することが重要です。
銀行口座に預けることも一つの方法です。

6: 通帳
通帳は、故人様の財産の状況を把握するために必要です。
銀行口座の解約手続きや遺産分割の手続きを進める際に必要となります。
また、通帳には、故人様の預金残高や取引履歴などが記録されているため、相続税の計算にも役立ちます。

7: 印鑑
印鑑は、銀行口座の解約や不動産の売買など、様々な手続きで必要となります。
故人の印鑑が見つからない場合は、相続人全員の同意を得て、新しい印鑑を作成する必要があります。

8: クレジットカード
クレジットカードは、解約手続きが必要となります。
解約手続きを怠ると、年会費などが発生してしまう可能性があります。
また、クレジットカードの利用履歴は、故人様の経済状況を知る上で役立ちます。

9: スマートフォン
スマートフォンには、故人様の連絡先や写真、メールなどが保存されている場合があります。
これらのデータは、家族にとって大切な思い出となる可能性があります。
また、スマートフォンには、クレジットカード情報や銀行口座情報などが保存されている場合もあるため、適切に処理する必要があります。

□まとめ

生前整理で残すものリストでは、貴重品、身分証明書や印鑑、契約書や権利書、価値のあるもの、遺言書やエンディングノート、鍵、故人の直筆による手紙や書、家族の写真、現金、通帳、印鑑、クレジットカード、スマートフォンなどを挙げました。
これらの品々は、故人様の思い出を語り継ぐために、または将来の家族が安心して遺品整理を進めるために、大切に保管しておく必要があります。
生前整理は、家族への負担を軽減し、自分の意思を尊重した形で人生の締めくくりを迎えるための大切な準備です。
この記事を参考に、ご自身の状況に合わせて整理を進めていきましょう。

生前整理はいつから始める?年代別で考える整理のポイント

生前整理は、自分の人生を締めくくるための準備であり、残された家族への愛情表現でもあります。
しかし、漠然と「生前整理は必要だ」と感じていても、いつから始めればいいのか、具体的な方法や整理すべきものがわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、生前整理を始める適切な時期について解説します。

□生前整理はいつから?始める適切な時期は?

生前整理を始める時期は、明確な基準はありません。
年齢やライフイベントによって整理すべき内容や目的は変化します。
30代から70代までの年代別に、生前整理を始めるきっかけや整理すべき具体的な内容を例として紹介します。

1: 30代
30代は、結婚や出産、仕事でのキャリアアップなど、人生の転換期を迎えることが多い時期です。
万が一の事故や病気などに備え、家族への負担を軽減するため、生前整理を始める人も増えています。
具体的には以下のようなものがあります。

・ ネットバンキングやネット証券口座のIDとパスワード整理
・ PCやSNSアカウントのIDとパスワード、もしくはそのデータ整理
・ デジタルサービスやサブスクリプション契約内容の共有

2: 40代

40代は、親の介護や子どもの教育費など、金銭的な負担が増える時期です。
将来の資金計画を見据え、資産や保険の見直し、預貯金口座の整理など、金銭面の生前整理が重要になります。
具体的には以下のようなものがあります。

・ 加入している保険の見直し
・ 資産運用している株式や信託の整理、見直し
・ 預貯金口座の一覧作成、通帳や印鑑の保管場所の整理

3: 50代

50代は、子どもが独立し、夫婦だけの生活が始まる時期です。
生活スタイルの変化に合わせて、不要な物の整理や、将来の生活を見据えた準備を始めましょう。
具体的には以下のようなものがあります。

・ 家にある子ども用品(ランドセル、工作品、スポーツ用品など)の整理
・ 夫婦2人だけの生活で必要な物の精査、不用品の処分

4: 60代

60代は、定年退職を迎え、時間に余裕ができる時期です。
これまでの人生を振り返り、これからの生活をどのように過ごしたいのか、具体的なプランを立てながら、生前整理を進めましょう。
具体的には以下のようなものがあります。

・ 不動産関連書類(賃貸契約書や土地の権利書、登記簿謄本など)の整理
・ 預貯金口座の一覧作成、通帳や印鑑の保管場所の整理
・ 老後のやりたいことリスト、エンディングノートの作成

5: 70代~

70代以降は、健康状態が変化する可能性も高まります。
残される家族への負担を軽減するため、遺言書の作成や財産の相続方法について検討を始めましょう。
具体的には以下のようなものがあります。

・ 遺言書、財産目録の作成
・ 葬儀方法や葬儀社の選定
・ 財産の相続方法や相続人の選定

□生前整理で気をつけたいこと

生前整理を進める上で、いくつか注意すべき点があります。

1: エンディングノートの定期的な更新
エンディングノートは、一度書いて終わりではありません。
資産や置かれている状況、考えも時と共に変化します。
定期的に更新し、情報を新しくしておきましょう。

2: 相続については家族や親族に相談する
生前整理はご自身で行う整理なので、周囲に相談することを忘れがちですが、特に遺産相続に関わることは必ずご家族や親族の方と相談するようにしましょう。
ご自身が生きている今だからこそ、相続人にあたる方と直接話して納得のできる相続の下地を作っておきましょう。

3: 大切な物を捨てない
生前整理は本当に必要な物を残す整理です。
思い切って物を処分できるのは良いことですが、必要な物まで捨ててしまうこともあります。
また、ご自身にとっては不要でもご家族から「必要だった」と言われることもありますので、思い出の品などを整理する際は親しい方と相談しながら行うのがおすすめです。

4: 死を意識しすぎない
生前整理は、ご自身が亡くなった後に残される方のために行うという大きな目的があります。
ですので、死を身近に感じすぎてしまい、気分が落ち込んでしまうこともあります。
そんな時は無理して整理を進めず少し休みましょう。

□まとめ

生前整理は、年齢やライフイベントに合わせた内容で進めることが大切です。
早いうちから準備を始めれば、心身ともにゆとりを持って整理を進められます。
また、エンディングノートの作成や相続に関する家族との相談など、大切なポイントを押さえ、自分にとって最適な方法で生前整理を進めていきましょう。